近年の少子高齢化の進行や家族形態の変化など、福祉を取り巻く状 況は大きく変化しており、それに伴って、高齢者等の孤立死や、閉じ こもりの増加、さらには、児童虐待や配偶者等からの暴力など、課題 もこれまで以上に広範なものとなっています。
また、平成 23 年3月 11 日に発生した東日本大震災は、本市に甚大 な被害をもたらしました。私たちは、大震災の多大な犠牲と混乱を忘 れることなく、大震災から得た貴重な教訓と経験を日常における地域 福祉活動の推進に生かしていくことが求められています。
これらの課題に対応するには、行政の力だけではなく、地域に住む 市民同士の助け合い、支え合いという、地域の力が重要となります。 人と人とのつながりが希薄化していると言われる中、私たちは、あの震災時を思い出し、もう一度、 地域のつながりのあり方について考え、地域福祉を推進していく必要があります。
本市では、「いわき市地域福祉計画」を平成 19 年2月に策定し、地域福祉の推進に取り組んで きましたが、策定後の新たな環境の変化や課題に対応するため、同計画を見直すこととしました。 また、より効果的、効率的に地域福祉を推進するためには、いわき市社会福祉協議会との連携が 不可欠であることから、同協議会の活動計画である「第3次地域福祉活動計画」と一体的に見直し、
「新・いわき市地域福祉計画」を策定いたしました。
本計画は、今後の本市の社会福祉行政全般にかかる基本的指針であり、「共に生きる社会の実現」、
「災害時要援護者支援体制の確立」、「地域福祉を推進するためのしくみづくり」、「地域福祉を担う 人づくり、組織づくり」、「地域福祉を推進するための環境づくり」の5つの目標を掲げ、基本理念 である「誰もが住み慣れた地域で安全で安心して暮らし続けることができるまち いわき」の実現 を目指すものであります。
本計画の策定にあたりましては、策定委員会の委員の公募や計画素案に対するパブリックコメン トを行い、市民の皆様の声を反映できるよう努めてまいりました。
今後、地域福祉を推進していくためには、市民の皆様方の地域福祉活動への主体的な参加が不可 欠でありますので、積極的なかかわりを期待いたしております。
結びに、本計画の策定にあたり、真摯に御審議をいただきました「いわき市地域福祉計画策定委 員会」の皆様をはじめ、貴重な御意見や御提言をいただきました市民の皆様に心から御礼を申し上 げます。
平成 2 6 年3月
いわき市長